『在宅介護のQOL向上にもっと介護食を』
当社が日頃より使命としているテーマについて、代表のコメントも交えご紹介いただきました。



目に見えていること、声が上がっていることだけではなく、まだまだ隠れている課題・アイディアが沢山あるはずです。
今後も、これまでの当社や業界のやり方・視点などに凝り固まらず、QOL向上の為に様々な課題と向き合って参ります。

 大 問 題  !
となっている、在宅介護のスレスに関して。
先日、在宅介護をされている方々5000人を対象にアンケートを実施いたしました。
その概要が高齢者住宅新聞に掲載されました。



なんと「介護食作り」に関するストレスが1位という結果となりました。





治療食、介護食のことを特食と総称します。つまり、「特殊」な食事なのです。
(以下、特食とします)
ただ美味しければ良いというものではありません。
栄養調整や嚥下の問題など様々なことに配慮しなければなりません。
それを毎日毎食メニューを変え、味の工夫をし・・・と用意し続けるのは本当に難しいことです。
そして試行錯誤して用意しても食べてもらえなかったり。
かつての離乳食がそうであったように、食事作りでストレスを感じてしまい、介護する側が心身共に疲労してしまう。
食事や身体のケアと同じように大切な、コミュニケーションをとる余裕がなくなってしまう。
これは本当に大きな問題です。
私たち医療・介護に関わる者達としては絶対に軽視してはいけない課題です。
また、社会全体の課題でもあります。

幸い、日本にはレトルトや冷凍などで簡単に用意できる安心・安全・美味しい特食が沢山存在します。当社でも多数の取り扱いがあります。
ですが「高そう」「手抜きをしてる」などの、何となくの良くないイメージを抱かれる方も多いようです。
しかし、同じレトルト食品でもコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで購入できる一般食のレトルトハンバーグや魚の煮つけ、冷凍食品などとお値段はそう変わりません。
毎日ではなくても、一週間に数回導入するだけでもバリエーションが増えて、時間も短縮できてストレスが減るでしょう。
特食作りの負担を軽減してくれる調味料やトロミ剤なども多数開発・発売されています。
また、栄養調整もプロが行っているので安心・安全です。
楽をすることは決して悪いことではありません。
任せられるところは確実な知識・技術をもつプロ(メーカーさん)にお任せしたら良いのでは思うのです。
「手抜き」ではなく、「効率の良い」やり方です。

例えば、一般食でお出汁を使用する際も顆粒出汁をお使いになる方、出汁パックをご使用になる方は多数いらっしゃるかと思います。
はたしてそれは手抜きでしょうか?
お出汁はちゃんと素材からひかなければ手抜きでしょうか?
市販のお味噌はどうでしょう。
買ってきたお味噌を使用することは手抜きでしょうか?
カレールーを使わず、スパイスを調合してブイヨンを自作してカレーを作らないと手抜きでしょうか?
ご意見は様々かもしれませんが、私は何も問題ないのでは?と思います。
(勿論、健康の為に全て手作りで・・・というのは本当に素晴らしいことだとおもいます!)
便利なものを活用し、それによって少しでも心・時間に余裕がうまれ、介護する側もされる側も楽しく過ごせる。
良いコミュニケーションがとれ豊かな時間が生まれるのではないかと考えるのです。

このアンケートの結果をふまえ、私達はこれからもQOL向上の為に何ができるのか?
自社の使命は何か?と常に問いながら活動していきます。