▊南河内嚥下研究会とは?
医療従事者並びに当会世話人の知識向上を目指し、セミナーなどを通じ最新情報を提供できる場をつり、地域医療に貢献できるよう、事務局として平成16年の発足以来携わっています。
嚥下障害への取り組みを多職種協同で行うことを目標に、摂食嚥下障害に対し専門的に知識を学び、理解を深める活動をしています。
患者様とご家族のQOL向上のため嚥下障害の知識をつけようと、私も含め、弊社社員も参加してまいりました。
まず始めに、学会分類を用いて市販食品の大試食会が始まりました。
介護の現場や在宅で使用している市販商品の分類を、学会分類に基づき試食をしながら各テーブルの人と考えていく時間でした。
学会分類とは、病院・施設・在宅医療および福祉関係者が共通して使用できることを目的に、食事5段階および、とろみ3段階について分類したものを指します。
今回展示された商品は以下の通りです。
株式会社ふくなお 様 区分4 やわらかたこやき君
キッセイ薬品工業株式会社 様 区分3 やわらかあいディッシュ
特別講演では橋本市民病院 脳神経外科部長 大饗義仁先生に
[嚥下障害への取り組みと地域連携~県内の嚥下食の共通理解を目指して~]というテーマでお話ししていただきました。嚥下障害の基礎知識をより深く教えていただき、嚥下障害への対策や、原因の調べ方等、現場で必要な知識を学べました。
そして、できるだけ多職種で、一人一人に沿った対応(アプローチ)をすることが大切だということを知りました。
シンポジウムでは3人の先生方が共通して多職種協働で患者様とご家族様を支えていくことが大切だということを仰っていました。
急性期と終末期、どちらも病態や治療方針は違いますが、患者様およびご家族様のQOL向上という目標設定は同じなのだと感じました。
先生方は現場で問題を目の当たりにされているため、何を今解決しなくてはいけなくて、どのような取り組みをするべきかと経験を元にした現場の空気を感じられるようなお話を伺うことができました。
すべては食を通じて、患者様とご家族がより幸せに生きてほしいという想いがなせるもの。
私も、患者様とご家族が弊社と関わることにより、更なるQOL向上を感じていただけるような取り組みをしていきたいと改めて思います。
そんな弊社の取り組みの一環として、
八尾市文化会館プリズムホールで開催されます!
「食べることは生きること」
今後の在宅支援において食支援技術が、在宅療養者の命・生活・QOLに大きく関わることは間違いなく、
摂食嚥下や療養食の食事に詳しい支援者の増加を目指し、在宅療養者を支える環境づくりができればと思います。