6月16日に開催された『みしまの研究室WEBセミナー』のレポートをお伝えします!
第16回は、株式会社大塚製薬工場 與語 郁夫様を講師としてお迎えし、『夏場の高齢者の脱水と経口補水療法』というテーマでセミナーを実施しました。
最近は、じめじめとした暑さが続きますが、皆様どのようにお過ごしでしょうか。
これからもっと暑くなると考えただけでも嫌になってしまいますよね…
夏がやってくる前に、脱水と経口補水療法について我々と学びましょう!ということで、
ここからは今回のセミナーの内容を簡単にお伝えしていきます。
今回のテーマでもあり、よく耳にもする『脱水』とはどういう状態のことなのでしょうか。
文字通り、身体から水分が奪われてしまうことと考えがちですが、実は奪われているのは水分だけではありません!
『脱水』とは、身体から水と塩分を失うことなのです。
体液(身体の中にある水と塩分)が失われ、脱水症に陥ってしまうと微熱や口渇感、尿や発汗の減少が見られ、症状が重症化すると意識消失やけいれんを引き起こしてしまいます。
高齢者が脱水症になりやすい原因としては、これらのことが考えられてます。
・高齢になると食欲が落ちてしまい、食事から水分や塩分の摂取量が減少してしまうこと
・感覚機能の低下により、暑さや喉の渇きが感じにくくなってしまうこと
・成人に比べ体液が減っていること などです。
(画像:株式会社大塚製薬工場)
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成人では体重あたり60%を占める体液が、高齢者なると50%まで減少してしまいます!
十分な水分摂取が必要であるにも関わらず、暑さや喉の渇きを感じにくい身体になっているということです。
喉の渇きを感じてからではなく、こまめに水分補給をすることが大切だということがわかりますね。
脱水状態になってしまった身体には、水分+電解質+糖質の配合量とバランスがポイントであり、一般的なスポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、糖度濃度は低い経口補水液(ORS)が適しています。
水やお茶は塩分を含んでおらず、体液の濃度を薄めてしまうため、脱水時の補給には適しているとはいえません。
脱水症状が出た際は、水分補給さえできれば何でもいいというわけではないので注意が必要です!
株式会社大塚製薬工場のオーエスワン(OS-1)シリーズは、消費者庁から許可された特別用途食品・個別評価型病者用食品であり、乳児期から高齢者の軽度から中等度までの脱水症に適しています。
(画像:株式会社大塚製薬工場)
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夏に向け、脱水症にならないように規則正しい食生活・こまめな水分補給を心がけましょう!
オーエスワン(OS-1)は、嚥下困難な方やお子様にも飲みやすいゼリータイプもあります。(ドリンクタイプよりも塩味を感じにくく、飲みやすい!)
本格的な暑さがやってくる前に、オーエスワン(OS-1)を準備しておくことをオススメします!
・オーエスワン(OS-1)のご購入はこちら
→ビースタイル本店 オーエスワン(OS-1)
・オーエスワン(OS-1)の詳しい情報はこちら
→経口補水液 オーエスワン(OS-1)
・オーエスワン(OS-1)とポカリスエットの違いとは?過去のブログはこちら
→OS-1とポカリスエットの違いを分析!
・脱水症・熱中症に関する資料のダウンロードはこちら
→素早く見つけて、すぐ対策!脱水症&熱中症|経口補水液オーエスワン(OS-1)|大塚製薬工場
以上、第16回みしまの研究室レポートでした!
次回【7月14日開催】みしまの研究室WEBセミナーについてはこちら
→第17回みしまの研究室WEBセミナー(簡単調理!いつもの手料理がやわらか食に大変身)
お申込み期限は7月9日(金)となります。
たくさんのご参加お待ちしております!
5月19日に開催された『みしまの研究室WEBセミナー』のレポートをお伝えします!
第15回は株式会社フードケアで介護食シェフとしてご活躍中の在川一平様を講師としてお迎えし、『手作りと既製品を組み合わせた嚥下調整食のご提案』というテーマでセミナーを実施しました。
今回のセミナーは調理実演もあり、嚥下調整食のコード分類を理解するにはとても分かりやすい2時間だったと思います。
では簡単にですが、今回のレポ―トをお届けします!
2時間のセミナーのうち、前半は嚥下調整食を作る際の工夫や『嚥下調整学会分類2013』について説明がありました。
嚥下調整食学会分類2013では、このようにコード分類されています。
(図:healthy-food.co.jp)
図からもわかるように分類0や1は、とろみが付いているものやゼリー・ムースなど、分類2は特に嚥下に、分類3,4は咀嚼に関係していることがわかります。
今回のテーマにもあるように、嚥下調整食を作る際は、既製品と手作りをうまく組み合わせることがポイントです。
では、既製品と手作り、それぞれの強みを考えてみましょう!
既製品は、人件費や光熱費が削減されることからコスト削減、調理時間の短縮、また不慣れな方でも簡単かつ安定した料理の提供が可能であることなどが強みとして考えられます。
一方で、手作りの強みは素材から料理するため味の幅が広がることや、喫食者の摂食嚥下状態に配慮した調理ができること、見た目の形や物性を自由に仕上げられることなどがあります。
調理実演ではトンテキを分類2・3・4に相当する形態で作りました。
トンテキは、舌でつぶせる柔らかさのマルハニチロ やさしい素材を使用しました。
スチコン(スチームコンベクションオーブン)で加熱したものがこちらです。
写真からも簡単に押しつぶせることがわかります。
このままではあまり食欲がそそられるような見た目ではないため、ここで一工夫加えます!
とろみを付けたソース(中濃ソースやケチャップを混ぜて作ったソースに対して1%程度のとろみ剤を加えたもの)をかけ、表面をバーナーであぶっていきます。
焦げ目がつくことで、美味しそうな見た目になっています!
オンライン配信のため、匂いまではわかりませんが、いい匂いであること間違いなしです!
こちらは、嚥下調整食学会分類2013のコード分類4に相当する柔らかさです。
分類3は、バーナーであぶることで断面などが少し硬くなってしまうことがあるため、バーナーであぶらずにソースをかけて完成です。
続いて、コード2ー1と2ー2の調理です。
コード2は、病院や施設ではミキサー食やペースト食と呼ばれるものに該当します。
2ー1は物性が均一でなめらかである必要があるため、繊維質な野菜などはミキサーにかける前に柔らかく調理しておくことや、ミキサーにかけた後にうらごすなどの工夫が必要です。
また栄養価を下げないためのポイントとして、
通常であれば、だしを入れてミキサーをかけることが多いですが、その代わりにお粥ゼリーを入れることで栄養価を損なわずに調理することができます!
このように、コード3で調理したトンテキに同量のお粥ゼリーを加え、混ぜ合わせます。
柔らかいゼリーやムースなどは、押しつぶして形態を変化させることができるため、手元調理を行うのも工夫の一つだそうです。
ミキサーを使うと洗い物が増え、手間がかかってしまうのが現実…
手元調理をすることで物性を目で確認しながら調理できますし、手間も少なくて良いですね!
コード2ー2はこちらで完成です。
このコード2ー2をミキサーにかけることで、均一な物性になり、コード2ー1が完成です。
写真でも物性がなめらかであることがわかります。
これでコード4、3、2ー2、2ー1すべてが完成しました!
コードごとに並べてみると、こんな感じです。
やはり見た目に関してはコード3や4のように、形がのこっているものは美味しそうに見えます。
今回の調理実演を通して、特にコード3と4に関しては既製品を使用することで、かなりの時短になることもわかりました。
「手作り」と「既製品」を組み合わせることで両方の強みを活かし、嚥下調整食をより簡単に・安く・幅広い食事の種類を提供できるのではないでしょうか?
以上、第15回みしまの研究室レポートでした!
次回【6月16日】みしまの研究室WEBセミナーについてはこちら
→第16回みしまの研究室WEBセミナー(夏場の高齢者の脱水と経口補水療法)
お申込み期限は6月11日(金)となります。
たくさんのご参加お待ちしております!
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