4月14日に開催された『第14回みしまの研究室WEBセミナー』のレポートをお伝えします!

第14回はニュートリー株式会社様を講師としてお迎えし、
『がんと栄養管理』についてセミナーを開催しました。

今回はWEBセミナーが始まって以来、一番多くの方にご参加いただきました。
がんは日本の死因1位を占めているということもあり、やはり関心を持たれる方が多かったのでしょうか。

私も自分のデスクから参加させていただきました。
ここからは今回のセミナーで学んだ内容を簡単にお伝えしていきます。

まずは、がん治療と栄養障害についてです。
がん患者の20~80%は、がんの進行に伴い代謝異常と食欲不振により体重が減少し、さらに低栄養になる「がん悪液質」という様態に陥るといわれています。

がん悪液質は、がんの代謝による炎症によって引き起こされます。
がんの代謝による炎症とは?
がん細胞と周囲の組織は、がん細胞に反応して常に炎症性サイトカインという物質を放出しています。
炎症性サイトカインの放出は、がんが進行するにつれ増加し、細胞内の水分調整を乱し、胸水や浮腫などの病態を伴うがん悪液質に至ります。
また、がん細胞から放出されるLPM(腫瘍産生因子)、PIF(悪液質誘発因子)という物質が脂肪や筋肉を減少させるといわれています。
がんは基礎代謝や糖質代謝が亢進することや糖質や脂肪、骨格筋の分解が亢進する消耗性疾患であると考えられます。

また、がんは手術や治療によっても炎症が起こり、それが栄養障害に繋がります。手術では、がんのみを切除するだけでなく正常組織にも侵襲が及ぶためです。
手術によるストレス状態では、骨格筋の異化が亢進し、尿中亜鉛排泄量が増加することで、亜鉛が欠乏するといわれています。
(尿中亜鉛排泄量が正常値の40倍程度になるとの報告もあるそうです!)

また、手術の副作用としてあげられる口内炎や味覚障害には、ビタミンやミネラルの補給が必要です。

ニュートリー株式会社様のブイ・クレスシリーズは、不足しがちな微量栄養素を補うことができ、抗がん剤・放射線治療に向き合う方に効果的な食品です。

画像をタップ・クリックすると商品ページに移行します。

がんの栄養管理として、体力を維持し回復を早めるためには、
口から栄養を摂る(腸管を使って栄養を摂る)ことが重要です。

以上、第14回みしまの研究室のレポートでした。

次回【5月19日】みしまの研究室WEBセミナーについてはこちら
第15回みしまの研究室WEBセミナー(手作りと既製品を組み合わせた嚥下調整食のご提案)

お申込期限は5月14日(金)です!

3月24日に開催された『第13回みしまの研究室WEBセミナー』のレポートをお伝えします!

第13回はヘルシーフード株式会社様を講師としてお迎えし、
『高濃度栄養食リピメイン400とCOPD病態について』のセミナーを開催しました。

セミナー開催中の社内はこんな感じです!
写真は、司会進行の後藤とサポート担当の橋本です。
この二人の見事な連携プレーにより、みしまの研究室はスムーズに進められています。

では、ここからは今回のセミナーの内容を簡単にお伝えしていきたいと思います。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれていた病気の総称で、その最大の原因は喫煙であると考えられています。
喫煙者の15~20%がCOPDを発症すると言われており、日本のCOPD総患者数は26万人(厚労省2014年)にのぼるといわれています。
しかし未受診・未診断患者が相当数いると考えられており、症状(咳や息切れ)がありふれているため見逃されやすいのが問題でもあります。

COPDは患者さん本人が病気に気づきにくいだけでなく、病院での栄養管理が十分に行き届いていないことも問題とされているそうです。

なぜそういったことが起こるのでしょうか?

これは栄養障害が発生すると、通常、血液中のたんぱく質の約6割を占める「アルブミン」の数値は低下すると考えられています。
しかし、COPDによって引き起こされる低栄養の場合、
エネルギーとたんぱく質両方が足りない状態であることが多く、たんぱく質の分解が亢進していることから、血液中のアルブミン値が正常もしくは正常に近い数値であることが多いといわれています。
その結果、栄養スクリーニングで漏れてしまい、適切な栄養サポートが行われていない場合があるそうです。

COPDは呼吸筋力が低下することなどにより、一般の人に比べ呼吸に多くのエネルギーを消費します。
そのため、安静にしていても代謝が亢進してしまうという特徴があります。
食事をすると息苦しく感じることなどから、栄養障害としては低体重があげられます。
%IBW 90%未満(軽度栄養障害)・・・74%
%IBW 80%未満(中等度栄養障害)・・・45% と、
COPD患者の70%以上が低体重であることがわかっています。
%IBW=%標準体重=現在の体重/BMI22(標準体重)×100

では、低体重を予防する(進行させない)には、どのような食事管理が必要でしょうか。

COPDの食事管理は高エネルギー食が基本となります。
中でも、高脂質の高エネルギー食が有効とされています。
三大栄養素と呼ばれる「糖質・脂質・たんぱく質」は、
それぞれ身体の中で1gあたり4kcal・9kcal・4kcalのエネルギーになります。
つまり、脂質は糖質・たんぱく質と比べ、少量で高エネルギー補給ができます。

また、脂質は呼吸商が糖質・たんぱく質と比べて低いことも関係します。
食事で摂取した栄養素を分解してエネルギーにする際には酸素が消費され、二酸化炭素が排出されます。
このとき、消費する酸素1に対して排出した二酸化炭素の量を「呼吸商」と表します。
糖質・脂質・たんぱく質それぞれの呼吸商は、1.0・0.7・0.84 とされています。
COPD患者は息苦しさなどにより、呼吸で二酸化炭素を排出する機能が低下していることから、呼吸商の低い栄養分を摂取し、肺の負担を軽減することが大切です。
つまり、脂質が一番負担が少なくエネルギーを摂取できるということです。

ヘルシーフード株式会社様のリピメイン400は、
・少量で手軽に高エネルギー補給ができる(400kcal/120g袋)
・高脂質・高MCTで構成(15.4g/袋)
・BCAA、ビタミンB群、亜鉛を配合 
などの特徴があり、COPDにより食欲が低下した患者様に適した高濃度栄養食となっています。

画像をタップ・クリックすると商品ページに移行し、栄養成分値などをご覧いただけます↓

このような少量でしっかりとエネルギーが補給できる食品を取り入れることや、膨満感や食欲不振を軽減するためにゆっくり食べる・少量で何回かに分けて食べることが重要です。

以上、第13回みしまの研究室のレポートでした!

次回【4/14(水)】みしまの研究室WEBセミナーについてはこちら
第14回みしまの研究室WEBセミナー(がんと栄養管理)
※申込期限は2021年4月9日(金)です!

こんにちは。
ブランディング担当の山下です。

3月12日に、初のオンライン開催となったミライ会議に参加しました。



ミライ会議とは、当社の取組みの一つである「ミライ企業」の経営者や社員が一同に会し、共に未来を考える会議です。
(ミライ企業のホームページはこちらからご覧いただけます↓↓)


会議は想像していた以上に賑やかで、和気あいあいとした雰囲気でスタートしました。
スタート直後のアイスブレイクでは、初参加ということで30秒間の自己紹介タイムが設けられ、急遽ご挨拶をすることになりました。
約30人の初めてお会いする方々に画面上で自己紹介するのは対面とはまた違い、かなり緊張しました。

アイスブレイクを終え、第1部では活動報告、分科会が行われました。
他社の実例を聞くと、コロナウイルスの影響によって
実店舗の休業を余儀なくされている...
アルバイト社員には休業してもらっている... など事業や社員雇用に大きな変化があったことがわかりました。

当社はコロナウイルスの影響はほとんどなく、社員の半分以上を占めるパート社員もコロナ禍の前と変わりなく業務を行っています。
他社の事例を聞くことで、改めて当社のやっている事業は人の生活に無くてはならないものだと実感し、そういった商品や情報を扱うことへの責任感も感じました。

第2部では、ミライ企業プロジェクトの目的は何なのか?ということを再確認し、グループディスカッションを行いました。
“再確認”といっても今回、ミライ会議に初参加である私にとってはミライ企業プロジェクトが過去にどんな活動を行ってきたのかを事務局の方から直接聞ける良い時間でした。


ミライ企業プロジェクトのミッションやビジョンを再確認した後は、グループディスカッションで今後やっていきたい取組みを話し合いました。
第1部でも少人数のグループに分かれて話し合う時間があったのですが、それらの中で2つ驚きがありました。

1つは、今回のオンライン会議で使用したZOOMのブレイクアウトルームという機能です。
機能の話?となるかもしれませんが、
この機能は、会議に参加中の人々をグループ分けできる機能です。
全体の会議を終了することなく、分かれたグループのメンバー内だけで話をすることができます。
会議が始まったときから「グループディスカッションはどうやってやるんだろう?」と心の中で疑問だったのですが、画面の前で待機しているだけでグループに割り振られ、グループごとのトーク画面に切り替わりました。
(会議の主催者であるホストのみが、この機能の設定ができるようです。)
また、グループディスカッションが終わるときも、設定されている時間が来ると自動的に全員が全体の会議に帰ってくるような形です。

オンライン上でグループディスカッションをすること自体初めてだったこともあり、このような便利な機能があることに驚きました!
今や就職活動などでは当たり前のように使われている機能なのでしょうか?…
これもコロナ禍でオンラインでの社会関係が余儀なくされたことが大きく関係しているのだな、と思いました。

2つ目の驚きは、ミライ企業間の繋がりです。
会議の中ではグループディスカッションなど、参加者の方々と話す機会が多くありました。
その際、皆さんとてもフランクに話をされており、企業間の垣根を越えた繋がりがあるように感じました。

今回は学生さんも2名参加されていたのですが、経営者の方々にも臆することなく、楽しく話をされていて「すごい!」と思いました。
私はまだまだ知らないことが多かったり、緊張していたりと、なかなか積極的に話すことができませんでしたが、参加されている方同士が今後ミライ企業プロジェクトでやっていきたいことなどについて、次々とアイデアを出し合っていました。
異業種の企業の集まりでありながら、共通の話題でこのように話ができるのはとても素敵なことだと思います!


このように他社の社員や経営者の方々と身近に話をできる機会はあまりないと思うので、ミライ企業の取組みはすごく貴重なものだと思いました。
今回の会議では、ミライ企業プロジェクトのことだけでなく「コロナ禍で新たにこういう取組みを始めた!」「学生とこんなことやっています!」など、企業としての取組みや学生と新しい関わり方をしている企業の話も聞くこともできたので、私自身すごく勉強になりました。
今後インターンシップなどを通じ、学生との関わりも増やしていきたいと思います。


過去のミライ企業に関するブログはこちら↓↓
www.mishima-s.com/blog/category/7/
当社のミライ企業の取組みはこちら↓↓
https://www.mishima-s.com/mission/activity/mirai/

大阪経済法科大学にて3/1から5日間にわたって行われている、
『業界研究ツアー』の初日に代表の三嶋とブランディング担当の山下が参加してきました。

今回の業界研究ツアーは、大阪経済法科大学の1,2回生の学生が5日間でマナー講習や様々な業種の会社説明を受け、今後の学生生活や就職活動に役立てよう!というものです。

新型コロナウイルスの影響により、2日目以降に行われる会社説明会はすべてオンラインでの開催だそうですが、我々はツアー初日に、しかも対面で講義をさせて頂きました。
校内のコロナ対策が実施される中、この日は1回生14名2回生17名計31名が参加されました。
代表の三嶋は過去にも同大学で講義を行っていますが、これほど多くの学生さんが集まったのは初めてだったそうです!

講義では、準備してきたスライドを使いながら三嶋商事のことや三嶋商事が取り扱っている治療食や介護食について話をしました。
また、『3人のレンガ職人』(参考元:株式会社トータル・エンゲージメント・グループ ブログ
というイソップ寓話をもとに、働く価値観や会社選びのポイントを時には学生さんに質問をしながら話は進められました。


スーツを着た学生さんからは対面ならではの緊張感も感じましたが、コロナ禍での企業の業績や業種による影響の比較などの今後の就職活動に役立つであろう情報を学べる良い時間であったのではないかと思います。

最後の質疑応答には、わたくし山下も参加させていただきました。
三嶋商事についての質問や学生時代にやっておけば良かったことなど、時間内に収まらないほどのたくさんのご質問をいただきました。


わたくしは社会人になってから学生さんに話をするのは今回が初めてでしたが、自分なりの考えや、経験を精一杯話させていただきました。
伝え方など、反省することもたくさんありますが、すごく良い経験になりました。


今後もこのような社外活動に積極的に参加し、自分自身がたくさんのことを学びながら社内・社外へのブランディングに役立てていきたいと感じました。

こんにちは。
突然ですが、皆様このマークはご存知でしょうか?


最近、街中や駅などで目にする機会が多くなってきたように思います。
このマークのピンバッチをスーツにつけている人を見かけたことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
恐らく一度は目にしたことがあるこのマーク、何を意味しているのでしょう?

こちらは『SDGs』という国際目標のロゴです。
今回はこの『SDGs』について、少しお話していきたいと思います。

まずはこの『SDGs』とは何?ということですが、
SDGs(持続可能な開発目標)は、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され,
地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 
(参照:外務省ホームページ https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

何だかむずかしい・・・
ざっくり意味を考えると、
国際目標であることから、これからの世界について考えるうえで重要なものであることは理解できますね。

では、先ほどの説明に補足を加えながら、もう少し気楽に説明していきたいと思います。

SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略称であり、
“エスディージーズ”と読みます。(エスディージーエスではないのでご注意!)
日本語に訳すと、「持続可能な開発目標」となります
「持続可能な開発目標」と言われても、どういうこと?難しく感じてしまいます。

「持続可能な開発」というのは、
“いま生活している私たちが必要としていることを満たすだけでなく、将来生活する人々にとっても必要であるものを失わないようにした開発である”と考えられます。

SDGsは、よりよい世界をつくるために2030年までに世界で達成すべき目標であるということですね。

はじめの説明でも述べたように、SDGsは17のゴールと169のターゲットから構成されています。
それでは、17のゴールと169のターゲットを見ていきましょう!
(画像をクリック・タップすると17のゴール、169のターゲットをご覧いただけます)



カラフルなアイコンと共に示されているのが17のゴールです。
17のゴールは、先進国・途上国すべての国を対象に考えられており、
環境に対するもの ⇒ 
12131415
社会に対するもの ⇒ 11
経済に対するもの ⇒  に大きく分類することができます。
冒頭で登場したドーナツ状のアイコンは、17の目標が相互につながり、関係していることから丸い輪になって表されているようです!


そしてこの17のゴールを達成するためにさらに細かく設定されているのが169のターゲットです。
各ゴールに対して、それぞれ10項目前後のターゲットが設定されています。
(169のターゲットは上の画像をクリック・タップすることでご覧いただけます)

ここで当社の事業に大きく関係する17のゴールの
「3.あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」
を見てみましょう。
このゴールの中には、
3.1 2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する。
3.5 薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。 
などのターゲットが設定されています。 
 
ターゲットには、3.1のように目標とする数字が明確に示されているものもあれば、3.5のようにすぐに数値化することが難しい目標も含まれています。
わかりやすく例えるならば、「強いチームになる」という目標(SDGsの17のゴールにあたる)を立てるとき、「強いチーム = 試合で勝てるチーム」とするのであれば、これに対するターゲットは
“シュート成功率を〇〇%にする” 
などの数値目標だけでなく
“ディフェンスを強化する ”
など、具体的に数値化することが難しいものも考えられる、ということです。

目標となる数字が明確に表わされていないと目標達成へのプロセスが見えにくく、難しく感じてしまいそうですね。
ですが、
このような目に見えない目標こそ一人ひとりが自分事として考える必要があるのではないかと思います。

当社は治療食・介護食など、食品を取り扱う会社であることから、まずは食品ロス問題が含まれる
12.つくる責任・つかう責任」
に取り組むべきだと考えています。
そして、当社の経営理念である「地域医療に貢献できる企業できる企業になる みんながハピネス」は、
「3.すべての人に健康と福祉を」「11.住み続けられるまちづくり」
に当てはまると思います。

また、当社所在地の大阪府堺市はSDGs未来都市に選定されています。
(SDGs未来都市とは?大阪府堺市の取り組みとともにチェック!→ 
www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/sdgs/index.html
堺市が取り組む人口減少や高齢化などの課題解決に向けて、当社もできることを一つ一つ行っていきたいと思います。

SDGsの取組みは堺市だけでなく、各都道府県や市など、それぞれの集団が目標を立てて取り組みを始めています。
自分の住む街・働く街がどんなことを目標に掲げて取り組んでいるのかを知り、そのために当社そして自分にできることを少しづつでも実行できるといいなと思います。